8月は被爆や終戦の日があり「慰霊と平和を考える月」と言えます。
そこで、8月28日の月例会は、会員で被爆者の森澤氏の手記を読み、同じく田丸氏から
証言を聞きました。
森澤氏の手記は広島市の被爆者の証言のデータベースに載っているそうです。
又、田丸氏は原爆資料館でボランティアガイドと被爆証言を行っておられます。
広島に生きる私達は、お二人の証言を記憶し継承したいと思います。
それに関連し、広島に生きるものとしての提案をお伝えします。
「中国新聞 平成17年1月11日 広場」の欄へ掲載された、山田の投稿です。
人類愛で満ちた街に 会社員 山田 行利 54歳(広島市南区)
被爆60周年の節目にあたり、被爆二世として広島の使命を考えてみた。
これまで各団体が核実験への抗議、核兵器廃絶へのアピール、被爆体験の継承などを
行ってきた。それらは広島しかできない意義あることで継続すべきだろう。しかし、相手の
思惑があるため、期待ほどの効果を挙げるには至ってはいないように思う。
そこで発想を変えた提案だが、自らが経験した非人道体験をバネに、まず広島市を人類愛に
満ちた都市にすることが使命ではないだろうか?
具体的には世界中のどこより事件や犯罪、交通事故、火事、不登校、暴走族、暴力団などが
格段に少ない都市の実現だ。それは人間愛に根差した都市づくり、信頼や自立心、能力発揮の
喜びあふれる「広島の心」の具現化だと思う。
史上初の被爆都市として、真に人間として学び、人間愛に根差した目標に向け、行政も企業も
市民も実践し、その成果を出す。これこそ21世紀の人類の指針として世界の中の広島として
認知され、出向かなくても、世界から訪問され、学ぶ人が絶えない国際平和文化都市のモデル
としての広島が存在すると思われる。
当会会員として争いのない世の中になるにはどうしたらよいかを考えましょう。
この内容は大げさなものでなく身近な問題です。
国対国の武力による争いが戦争ですが…私達も親子や兄弟や夫婦や隣人や組織内で、
争いや対立や不平不満があると思います。
その為には、まず、争いや対立はどんな事があるかを共に考えてみましょう。
「親子では?」(ここに書き出してください)
「兄弟では?」( 以下同様に )
「夫婦では?」
「隣人では?」
「町内や会社などの組織内では?」
「組織対組織では?」
以上の原因を大まかにどのような気持ちと言えるでしょうか・・・? 書き出してみましょう。
さて、以上のような、争いや対立を防ぐには、どんな事が考えられるでしょうか?
その参考に・・・国連のユネスコ(教育文化科学機関)憲章の前文には「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない」とあります。
「平和の砦」の気持ちや心境とは、どんなものでしょうか? 書き出してみましょう。
穏やかで安心な世の中の原点として、当会会員は以上の気持ちや心境を実行したいと思います。